防災士インタビュー

岡本裕紀子さん

お仕事についてお聞かせください

慶應義塾大学法学部、慶應義塾大学大学院を卒業しておりまして、大学院では関東大震災についての研究を行い、修士論文「関東大震災における臨時震災救護事務局についての一考察」を執筆しました。「大地震が発生した際に私の仕事を通して1人でも多くの方々の命を救いたい」という志を実現するため、故郷・大阪狭山市に戻り、防災クリエイティブマネージメントを2012年10月1日に開業致しました。当社は大阪狭山市を拠点に防災講演、防災マニュアル・BCP作成、防災用品販売等、総合防災コンサルタント事業を展開しております。

防災士の資格を取得して得たことを、どのように役立てようとしていますか

防災クリエイティブマネージメントの業務を、防災士研修で学んだことを基礎に進めておりますので、日常業務が防災士としての活動ということになります。本年8月1日発足の大阪狭山市女性消防団に入団し、副分団長も務めております。消防団員としての活動の際にも、防災士研修等で学んだ知識を生かしていこうと考えております。

実際に取り組んでいることについてお聞かせください

弊社は、総合的な防災コンサルタント事業を展開しておりまして、ここでは私が講師を務めております防災講演会についてご報告いたします。開業以来、青年会議所、消防署、まちづくり団体、自治会などで防災講演をさせて頂きました。これらの大人向けの講演会以外に、小中学校の防災の授業でゲストティーチャーも務めました。防災を身近なものに感じて頂くために、講演させて頂く地域で過去に発生した災害を振り返ったり、講演を聞きに来て下さる方々の年齢層などに応じて内容を変える工夫をしています。また、できるだけ防災の専門用語を使わずに分かりやすくお話しすることを心掛けています。
先日、私の講演会を聴きに来てくださった方が防災に関心を持ち、その後、防災士の資格を取ったという嬉しいご報告を頂きました。私の講演を聞いたあと、すぐに家族会議を開いて防災について家族全員で話し合ったり、備蓄用の食料を買いに行ったという嬉しい反響もございます。また、小中学生向けの防災の授業では、防災を通じて「命の大切さ」を知り、「地震が起こる前にできる準備を一生懸命しよう」ということを伝えています。「準備をしっかりする」ということは災害に備えるためだけでなく、学校生活での勉強やクラブ活動をする際にも通じることなので、先生方にもそういう観点から評価頂いております。

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