防災士インタビュー

松本光眞さん

お仕事の内容をお聞かせください

京都産業大学の総務部で働いています。防災対応については、危機管理対応の一環ということで担当の一翼を担っています。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか?

1995年の阪神・淡路大震災以降、学内においても防災への意識が高まり、食料・水の備蓄をはじめ耐震対応等が進められてきましたが、切迫感という点では“鈍足”と言われても仕方のない歩みであったように思います。それが2011年に発生した東日本大震災により状況が一変しました。学内においても早急に取り組むべき課題として地震対応が取り上げられ、まず「地震対応マニュアル」の作成に取り掛かることが決定されました。さらに地震発生時の対応方針をはじめ、発災直後から初動対応までの対応組織なども矢継ぎ早に決定されていきました。私の立場としては、学生・教職員の防災意識の向上および地域の方とも協力して防災行動のレベルアップを図っていくことに寄与する必要があるのではないかと考えています。このように学生・教職員・大学の機能を大規模災害からどうやって守っていくのか、地域の方との連携をどうやって進めていけば良いのか考えていた矢先、関連部署から防災士受講の薦めがあったため受講を決めました。他の研修もある上、既に次年度向け業務もスタートするなど忙しい最中ではありましたが、思いのほかすんなりと受講を決めたように思います。

今後の抱負をお聞かせください

 現在、「大規模地震対策」および「自らの命を守る」「他人の命を助ける」ために最低限必要な備品の購入を進めており、今後は地震対策だけでなく様々なリスクに対応した包括的な内容に拡充していく計画です。また、こうした取り組みの一環として、2013年度は新入生・在学生・教職員に対し「緊急時対応ポケットマニュアル」を作成して配付しました。 なお、今後は大規模災害や感染症などの発生にも備え、総合的な「事業継続計画(BCP)」の構築に向けた取り組みについても、京都府、京都市、府内の大学と情報交換を行いながら推進していく予定です。

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