防災士インタビュー

石垣 浩さん

お仕事の内容をお聞かせください

株式会社ハレックスで緊急地震速報の配信に関わる仕事をしています。お客様の様々な環境や背景を考慮し、地震発生を知らせる「トリガー」となる緊急地震速報を受けて、「どう行動すれば一人でも多くの人々が助かるのか」を常に考えながら業務に取り組んでいます。

ご自身で被災された経験がございましたら、お聞かせください

私自身は被災の経験はありませんが、母方の祖母が1933年の昭和三陸津波で壊滅状態となった岩手県田老村出身で、幼い頃に大津波の話を聞いたり、巨大な防潮堤の上を歩いたことがあります。また、父の郷里、石垣島白保地区も1771年の明和の大津波で壊滅状態となったという話を島在住時に聞いて、津波の怖さは十分知ったつもりでいました。
しかし、今回の東北地方太平洋沖地震で、津波が防潮堤を越えた映像を戦慄の思いで見ていて、「自分が当事者であったなら、適切な避難行動をとれただろうか」、「家族や周りの人々を救えただろうか」と疑問に思い、今回の防災士受講のきっかけの一つになりました。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

仕事で緊急地震速報を扱っていますので、お客様に適切なアドバイスを行えるよう、防災のエキスパートへの出発点として防災士を取得しようと考えました。
また以前、海上自衛隊で勤務していた際に訓練を含む各種救助救難を経験しており、私自身がまず助かり(自助)、家族を守り、そして周りの人々を救いたい(共助)という思いが受講へとつながったきっかけです。

防災士の資格を取得して得たことを、どのように役立てようとされていますか

緊急地震速報を扱っている職務はもちろんのこと、地域での活動にも積極的に参加し、防災士としてのスキルを高めていきたいと考えています。近年、都市化による災害も多発し、自分や家族が住んでいる所や、職場近辺の環境や地域性を理解し、災害が発生した時にそれを役立てられるように知識や技量を身に付けていきたいと思っております。

現在、実際に取り組まれていることがありましたらご紹介ください

休日は市街地、山、海を問わず出かけることが多いのですが、どういう場面でも「今ここで地震や津波、気象災害が発生したら」を頭の隅に置いて的確な判断と行動を起こせるように心がけています。

今後の課題、抱負をお聞かせください

まずは、地域での活動や、防災関連の講演などに積極的に参加し、防災士としてのスキルを磨き、その知識や経験をたくさんの人々と共有して、更に高めていきたいと考えています。

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