防災士インタビュー

中島 晋さん

お仕事の内容をお聞かせください

 私の普段の業務は、本会の広報紙やPR番組作り、寝たきりの方を医療機関まで送迎をしたりしています。また、災害担当ですので、災害時には「災害ボランティアセンター」の業務を担う事となります。
 社会福祉協議会では、自分の町や市に災害が起こると、少しでも早い復旧活動のために、「災害ボランティアセンター」を立ち上げます。この災害ボランティアセンターの役割は、復旧ボランティアを募集し被災地区の活動ニーズとマッチングさせ、ボランティアに泥かき、家の片づけ等、少しでも元通りの生活を取り戻してもらう内容です。
 東日本大震災では東北3県(岩手、宮城、福島)で101のボランティアセンターが立ち上げられ、全国から91万人ものボランティアが活動しました。災害ボランティアセンターは、いわば「ボランティア受付の窓口」です。他県からのボランティアがいざ被災地区で活動をしようとしても、被災者がどのような活動を望んでいて、どうゆう地域性なのか、地域のリーダー役は誰なのかなどわからないことだらけでは、思うように復旧活動は進みません。しかし、社会福祉協議会の普段の業務は、地域の福祉活動を行っています。つまり地域に根差しながら、ひとり暮らしの方を支援したり、介護を必要とする方に寄り添い活動しています。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

 今回、防災士を取得したのは、私を含め町に住んでいる災害時に少しでも役に立ちたい有志の方7名です。この方達を「災害ボランティアセンター応援隊(以下、応援隊)」と称しています。応援隊の皆さんは、地区の代表の方とつながりがあったり、婦人会、子ども会、消防団に所属している方など年齢にもばらつきがあり幅広い分野で地域に根差して活動されています。防災士の資格を取得した応援隊の皆さんが、通常は社協職員だけで運営する「災害ボランティアセンター」の業務を担って頂くことで、より地域に密着した復旧活動ができることを目指しています。

今後の課題について、お聞かせください

 いざ災害が起こり瞬時に動けるかどうか、そのためにも定期的に応援隊の皆さんに集合して頂き、意識を高めておくことが課題です。

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