防災士インタビュー

大塚 彰さん

お仕事の内容をお聞かせください

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・社会福祉士などの医療福祉の専門職者を養成する大学に勤務していて、私は理学療法士を育てる学科に所属しています。
大学では電動義手の研究開発と障がいを持つヒトの生活を支援するための福祉用具の研究開発に取り組んでいます。また、三原市で自助具作製ボランティアグループ「みはらタコ工房」の代表として障がいを持つヒトへの支援活動を展開しています。

ご自身で被災された経験がございましたら、お聞かせください

私自身が直接被災を経験したのではありませんが、阪神・淡路大震災当時は大阪府茨木市の専門学校に勤務していました。神戸方面から通学する生徒達が被害を受けましたが、亡くなった生徒がいなかったことが救いでした。印象に残っていることとして、震災後、通学を免除していた女子生徒が学校に来たので「休んでよいのになぜ来たの」という私の問いかけに、「友だちの下宿のお風呂に入れてもらいに来ました」という返事があったことです。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

三原市の自主防災連の研修会等には参加していましたが、勤務先の大学の機能を活かした避難所、特に「福祉避難所」としての明確な避難所設計や学生の安否確認および教職員や学生の活動を含めたマニュアル等の作成を三原市や学生自治会とともに展開したいと考えていて、そのために防災について体系的に勉強をすることが動機です。大学の特性から、市内の介護が必要な在宅の障がいのあるヒトや高齢の方の優先受け入れ先として整理したいと思っています。
また、三原市においては支援のための若者のマンパワーが最も多く、且つヒトへの支援技術を学んでいる学生の力を十分に発揮できるような組織づくりを目指したいとも考えています。加えてマンパワーに関しては、教員組織には医師・看護士・リハビリテーション専門職・福祉系専門職が多数いることを活かしたチームづくりを計画しています。

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