防災士インタビュー

田代大輔さん

お仕事の内容をお聞かせください

 平成11年から18年までNHKニュース「おはよう日本」の気象キャスターを務めました。現在は、NPO法人「気象キャスターネットワーク」で活動しています。気象キャスターネットワークは、多くの人々と全国各地の気象キャスター、気象予報士が一体となって、環境・気象教育や防災知識の普及、啓発を行うとともに、防災上重要な役割を果たす気象キャスターを育成、支援しています。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

 毎日お伝えしている天気予報の最大の目的は、気象災害を防ぐことにあると考えていますので、気象予報士として防災に関する様々な視点を学びたかったので、防災士の資格の取得を決めました。

防災士の資格を得たことを、どのように職務での活動に役立てようとされていますか

 気象キャスターネットワークでは、主に子供たちに向けて気象や防災、環境に関する普及啓発を行っています。防災の知識は非常に専門的かつ幅広く、大人でもとっつきにくい部分がありますが、防災士の資格取得をスタートラインとして、子供たちにもわかる形に翻訳し、知識ではなく五感に訴えるような形で伝えていきたいと思います。また自分自身も資格取得をゴールとせず、防災について日々考えていくベースとしたいです。

現在、取り組まれていることがありましたらご紹介ください

 気象キャスターネットワークでは、今年度(平成23年度)防災に関する小学校出前授業「空の教室~空と大地のメッセージを聞いて自然災害から身を守ろう~」をスタートしました。防災には堤防などのハード面だけではなく、情報を利用したソフトが重要であることを、映像や実験を用いて伝えています。
 まだ試行錯誤ではありますが、子供たちの反応をふまえ、さらに広くこの活動を進めていきたいと考えています。

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