防災士インタビュー

蔵石 誠さん

お仕事の内容をお聞かせください

 生活クラブ生協の安全運転研修や新規業態開発を担当しています。また、東日本大震災後2011年度は、BCP(事業継続計画)策定チーム事務局メンバーとなりました。現在は、サプライチェーンを含めた災害時通信体制対策及び災害時非常用電源対策等の調査を行っています。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

 まず、私の勤めている会社の母体である生協が加入する組織(日本生活協同組合連合会)が、日本防災士機構の会員であることです。そして、自分がBCP素案策定をするメンバーとして、大規模災害に対する防災、減災の不可欠な知識を身につけるために防災士研修講座の受講を検討していました。その間、数社のリスクコンサルテイング会社主催のBCPセミナーに参加しましたが、あるセミナーのグループワークで同じチームの方が防災士の資格をお持ちで、「たいへん参考になるから」とアピールされていたので早速チャレンジしました。

資格を得たことを、どのように職務や地域での活動に役立てようとされていますか

 防災士研修では、防災、減災に対する必要不可欠な知識や救命措置を学びました。そのことが、BCP策定における被害想定の見直しに始まり、サプライチェーン対策の要点等々重要ポイントの考証においてたいへん参考になりました。また、地域においては、自宅の近所も高齢化が進んでおり、大規模災害のときに介助が必要となる方が多数おいでになろうかと思われます。研修講座で学んだ避難所運営におけるリーダーシップ、役割分担等を地域の防災担当の方々と協力して対応できればよいと考えております。

今後の課題、抱負をお聞かせください

 中央防災会議の首都直下地震の被害想定を基本として、さらに地域ごとの特徴を踏まえサプライチェーンを含めた非常時対応(安否確認、長時間の通信手段の確保、電源の確保等)を検証しています。BCP、BCMは企業の垣根を越えて、地域社会との自助、共助、公助の支え合いの基本となるもののひとつだと思います。大規模災害時に、企業が地域社会の一員として貢献するには何が必要であるかということを考えていきたいです。

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