防災士インタビュー

金山利勝さん

お仕事の内容をお聞かせください

 元は、防衛庁事務官(現在は防衛省)として自衛隊に勤務していました。 平成16年3月に定年退職した後に数年間自治体に非常勤として勤務しましたが退職し、現在は自主防災会の役員として地区のお世話をしています。

防災士資格を取得した理由

 昭和51年頃、当時の奈良市長が「地震雲」を発表した時から地震に関心を持ちはじめ、平成5年の北海道南西沖地震(奥尻島での地震津波被害)で地震津波の災害を考えるようになり資料スクラップをはじめた矢先に兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生し大きなショックを受けました。その後防災士制度が創設されることを知り平成15年11月に防災士資格の取得研修を受け防災士の資格を得ました。

防災士の資格を取得した後の活動

 平成17年10月に日本防災士会徳島県支部設立の発起人となり、徳島県内の防災士に呼びかけて平成18年1月に徳島県支部を結成し以後県内各地で町内会や自主防災会企業や学校、団体等に出向いての防災出前講座やロープワーク、クロスロード、また、応急手当や避難所運営の講師や実技指導を通して防災意識の啓発活動を行っています。 23年度は私自身が出向いて実施した出前講座は22回を数え、本年24年度は8月までに18回の出前講座を実施しています。

現在取り組んでいる活動

 私のお世話している徳島市住吉東自主防災会で「防災隣組住宅図」を各世帯で作成し掲示してもらう活動を進めています。

今後の課題、抱負

 徳島県は南海・東南海地震が近い将来起きると言われています。昨年の東日本大震災の直後の4月に宮城県気仙沼市に被災地支援に出向き、また、今年の4月に約10日間をかけて宮城県から岩手県の沿岸部の被災地を車で走り、改めて災害の様子を見て、肌で感じて「自分が災害時にその場にいたらどうするか」を考えさせられました。 東北地方太平洋沖地震について、時間の経過とともに被災者の方を除いては、巨大地震や大津波の恐怖を忘れかけているような気がします。それらを風化させないためにも「防災出前講座」等で地域の皆様に伝えていくことが私たち防災士の役割だと思って活動を続けていきます。

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