防災士インタビュー

中嶋直一さん

お仕事の内容をお聞かせください

 館林市内64行政区の内の1行政区の区長として行政や区民の連絡係として活動しております。 また区民運動会を始めとして区民納涼祭など年8回の行事執行と、その他、防災訓練、防犯講習会などを開催して、町のスローガンであります「住みたい街、住んでよかった街」を目指して活動しております。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

 2007年6月につつじ町区 防災組織「つつじ町区自主防災団」が発足。その後、5年経過し毎年1回の防災訓練を行なってきましたが、昨年の東日本大震災の発生により、地域の防災力をより高めるためには知識と住民の意識が必要であることを痛感いたしました。そして、4年以内にM7クラスの首都直下型地震の発生確率が70%とも報道されている中、先ず自分が勉強して災害にどう備えたら良いか。どのようにしたら災害を減らすことが出来るか。備えあれば憂いなしということわざ通り、得た知識を地域の防災組織活動に活かしてゆければとの思いから申し込みをいたしました。

防災士の資格を取得して得たことを、どのように役立てようとされていますか

 色々な報道で災害状況を見聞きして防災に対するそれなりの知識はあったつもりでおりましたが、今回防災士研修に参加して防災に対する普段からの心構え、備えの大切さが良く分かりました。防災士研修で得ました防災士の基本理念の「自助」「共助」「協働」を基にした防災組織の見直しと訓練による情報・救助体制の確立を図ってゆきます。

現在、実際に取り組まれていることがありましたらご紹介下さい

 前記のように毎年消防署などの協力をいただき、消火訓練、水防訓練、救出訓練、救命救護などの防災訓練を行なって参りましたが、災害時大切な共助を行うにも地域の高齢者や体の不自由な方の把握が出来ておりませんでしたので、まず一人暮らしの方の把握を行なって、把握が出来た時点で各一人暮らしの方の了解をいただきながら防災マップを作り上げていく予定でおります。

今後の課題、抱負をお聞かせ下さい

 いかに地域住民に防災意識を高めてさせてゆくかが大きな課題と考えております。  この地区でもあの東日本大震災で数件の屋根瓦が落ちたり石塀が倒れたりしましたが、その時、一部の方が町内の見回りをしたり、会館(集会所)を開放したりしたくらいで特に組織だった行動は出来なかったのが現状です。それぞれがあの日を思い返し、自分はどこにいて何をしたかを振り返りながら、自分が出来たけれどやれなかった点等を検証し、防災士研修で得た知識を活かしながら組織の見直しとそれぞれの役割の再認識をしてゆきたいと考えております。そして現在進行中の防災マップ作成には、一人暮らしや体の不自由な「要救助者」の記載と1981年6月1日以前に建てられた倒壊しやすい家屋等の記載等を行ない、災害発生時には防災団担当がピンポイントで安否確認、救出等が行える体制づくりと訓練を行なってゆきます。

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