防災士インタビュー

滝谷秀二さん

お仕事についてお聞かせください

以前勤務していた会社と契約を結び、個人事業者として主に商業施設を対象とした照明の仕事をしております。また住まいのある地区のいわゆる町内会ですが、上尾市浅間台区の役員をしており、その活動も行っております。区では春の運動会を始め夏祭り、盆踊り、子供会キャンプ、敬老会、元旦祭などをそれぞれ各専門部が中心に開催しており、他の部や団体と協力して防犯交通安全活動や、区の行事だけでなく市主催のスポーツ大会やシティマラソンのお手伝いなども行っております。

被災のご経験がおありでしたら、お聞かせ願います

被災の経験はありませんが、阪神大震災の10日後くらいに現地に行きました。割れて波打つ道路、一階が無くなり二階がドスンと落ちた住宅、ガレキしか残っていない崩落したビル跡に多くの弔いの花束など、そうしたものを目の前にしたとき、現実ではない映画を見ているような感覚の中で人間の自然に対する無力さを強く感じました。

なぜ防災士の資格を取得されましたか

区には自主防災会と自警消防団の組織があり、運動会での炊出しや放水訓練などを行っていますが、だんだんと時代のニーズと活動内容のレベルがマッチしなくなりました。上尾市は近くに活断層の深谷断層と綾瀬川断層が走っており、また周辺は荒川流域特有の不安定な土地環境で、掘ればすぐに軟弱なシルト層に当たるところが多く見られます。こうした状況から、土砂と津波以外の防災対策の必要性を感じ、機能的組織への見直しと防災訓練などの具体的行動が早い時期に求められると考えます。このような事情から、講習を受け基本的な知識やノウハウを身に着けようと思いました。

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