防災士インタビュー

森 健浩さん

被災した経験についてお聞かせください

1995年の兵庫県南部地震の時、私は5歳でマンションの10階に住んでおり、かなり揺れていたことを覚えています。しかし記憶に残っているのは、揺れの大きさよりも朝になってからの被害状況でした。うちの中でテレビはひっくり返り、食器棚に入っていたお皿はすべて床で粉々になっていました。その日は外出できず、両親が一日中部屋の片付けに追われていたことを覚えています。

なぜ資格取得されましたか

大きな理由は2011年3月の東北地方太平洋沖地震による東日本大震災です。阪神淡路大震災のころは、子どもだったこともあって、何人の人が被害にあった、地震によってどんな状態になったということはあまりわかりませんでした。しかしながら東北地方太平洋沖地震の際、私は大阪にいて被害の映像をテレビで見ていました。津波の様子を見たときは本当にこれが日本なのかと疑ったぐらい衝撃をうけました。多くの人が仮設住宅で厳しい生活をされている事もニュースで知り、「自分も何かしたい」と感じました。学校の長期休暇を利用して被災地を訪れようかとも思いましたが、知識のない私が数日間被災地で何ができるのだろうかという不安を払拭するために、防災士の資格を取ろうと決めました。日本では、いつどこで大地震が起きるかわからない、もしかしたら次は大阪かもしれない。次に地震が起きた時にまわりの人を助けられるように、そして少しでも自分の力で災害の被害を小さくしたいという思いで研修に臨みました。

将来についての抱負をお聞かせください

私は中学校の教員を目指しています。地震、津波、火災が起きた時に今回の講習と救急救命の実技の経験を活かして、子供たちの安全を守れる教員になるために、今後も勉強を続けていこうと思います。

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