防災士インタビュー

大庭祥子さん

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか?

 高校では、主に理科(地学)を教えています。地学では、地震や火山・気象・宇宙など地球やそれを取りまく世界について学習します。その中には、火山災害である火砕流や地震による液状化現象・津波や台風といった言葉も頻繁にでてきます。授業をするうえで、自分自身がしっかりとした防災の知識を身につけておかなければなりません。
 また、今、教育現場では生徒の「生きる力」をはぐくむための教育を行うことが重要視されています。教科指導の中で、私にできることは何かと考えたとき、生徒が自然現象について理解し、災害を未然に防ぎ、身を守ることのできる力をつけさせることだと思いました。
 大学進学等で、一人暮らしを始める生徒たちに、「生きていくための力」をつけて送り出したい。それが防災士を志した理由です。

防災士の資格で得たことはどのように役立っていますか

 防災士研修講座で学んだ、HUG(避難所運営ゲーム)やDIG(災害想像ゲーム)による演習を校区周辺の地図を用いて授業に取り込んでいます。授業で取り扱った自然災害が、どのように身近で発生しているのか、また、もし災害にあった場合にはどうのように対応すべきなのかについて、市が提供している防災マップや、地形図等を照らし合わせながら演習しています。身近な地域について学ぶことで、災害について理解を深め、生徒の防災意識も高まっているようです。

今後の抱負をお聞かせください

 地域や気象状況によって、災害の種類もさまざまです。どの学校に赴任しても防災教育が行えるよう、鹿児島の自然の特性等をしっかりと勉強していきたいと思っています。また、理科という教科だけではなく家庭科などの他教科とも連携し、学校全体で取り組んでいくとともに、「防災士」として学校や地域の防災訓練で活躍できるように今後も勉強に励みたいと思っています。

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