防災士インタビュー

大関龍次さん

お仕事についてお聞かせください

総合建物管理会社における住宅部門に勤めております。仕事内容としては、マンション管理組合様の組合運営における支援・アドバイスすることであります。具体的には、管理組合様が開催する理事会・総会の支援業務、管理費等の収納会計業務、建物維持管理に関する点検・保守業務などとなりますが、最近では、居室内における付帯サービスの提供、コミュニティ形成のお手伝いもすることがございます。

被災のご経験についてお聞かせ願います

東日本大震災が発生した時は、会社事務所におりました。建物の6階でしたのでかなりの揺れを感じました。揺れが収まってから外を見ると多くの人が自宅に向かって移動しておりました。近隣のコンビニなどのお店では、飲料水や食べ物が無くなり、飲食店の多くも休業となりました。私は、管理物件のお客様からの電話対応のため、自宅には帰らず会社にて待機しておりました。震災の教訓としては、鉄筋コンクリートの建物は木造建物に比べ強靭であり、無闇に外に出ない方が身の安全を守れる事、建物内における家具や事務機器などをしっかり固定するなどしておくことで被害を最小限に抑えることができることが分かりました。

なぜ防災士の資格を取得されましたか

マンション管理組合様に対する防災マニュアルの作成、防災備蓄品の購入等について提案を行うことがあり、より一層の知識を習得し、マンション・ライフにおける防災の必要性を持ってもらうため、また、お客様に役立つ提案ができると思い資格を取得することに致しました。

資格をどのように役立てようとされていますか

個人的にはマンション管理組合の理事長であることから、まずは自分が居住するマンション内における防災対策について検討し、居住者への啓蒙をしてゆきたいと思います。仕事上においては、多くのマンションにお住まいの方々に対し、震災時における対応について、建物管理会社だけでは対応しきれないことをご理解頂き、自主的な防災組織の発足、防災備蓄品を用意することで、被害を最低限に抑えることができることを周知してゆきたいと思います。

実際に取り組まれていることがありましたらご紹介ください

タワー型マンションや大型マンションにおいて、そのマンションに適した防災マニュアルの作成や防災備蓄品の購入について提案を行い、来る震災に対し準備を促すことをおこなっております。また、マンションの規模に関わらず防災訓練の実施についてマンション管理組合様のお手伝いをしております。

今後の課題・抱負についてお聞かせください

防災備蓄品を購入された管理組合様において、購入した備蓄品(キャリダン、エネポ発電機などを利用した防災訓練の実施を予定しております。また、防災マニュアルの作成など、たくさん細かい取り決めをしておいても実際に被災した時に全てマニュアル通りに事が運ぶとは限らないため、必要最低限の取り決めで、臨機応変に対応することができるマニュアル作りを心がけて行きたいと思います。

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