防災士インタビュー

松本拓矢さん

大学での活動について、お聞かせください

大阪工業大学のクラブ活動としてロボットプロジェクト(ロボプロ)に参加しています。ロボプロは、NHK大学ロボコンとレスキューロボットコンテストを中心に大会出場し、上位入賞を目指しています。 僕はこのうちレスキューロボットコンテストに出場するために活動をしておりました。 2013年8月に行われた第13回レスキューロボットコンテスト本選に出場し、ベストテレオペレーション賞と消防庁長官賞を受賞しました。
第13回より新たに導入された、倒壊家瓦礫と呼ばれる、倒壊した家屋の2階に救助者がいるというシチュエーションを想定したオブジェクトがあります。救出にはベットの高さや角度の変更が必要で、ロボプロでは、ベットの四隅のクレーン車などの固定脚のようなものが付いた形の機体を採用することになりました。僕自身はその倒壊家瓦礫に対応した救助機体の設計に携わっていました。初期設計のままでは傾けるのが難しいと判断されたので、上下機構の下の接地部分の設計に苦労しました。最終的に他のメンバーに相談し、取り付けるモノの形状や素材を決めました。胴体と上下機構の取り付け位置を吟味するのにも苦労しました。思っている位置に取り付けられず、調整していったら大型化してしまいました。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

元々ロボットに興味があり、二足歩行ロボットの大会に個人で出場していました。大学に入学する前に何かロボットで人の役に立つことと言うことを考えた時、レスキューロボットに興味を持ちました。
レスキューロボットは、その当時僕の知る限りでは捜索型のロボットがほとんどで、救助、搬送を行うロボットはあまりありませんでした。そこで、救助、搬送を行うロボットを作る現場に携わりたいと思いました。入学後、ロボプロでレスキューロボットコンテストに向けて活動することがその道への予行演習になると思い、活動することにしました。このような事もあり、この防災士の資格を知った時に、防災の知識を持つことで、救助活動に必要な知識を身につけたいと思いました。

防災士の資格を習得して得たことを、どのように役立てようとされていますか

今は防災士の資格で得たことを今後の学生生活に活かしたいと思っています。また、将来ロボットを作製する現場に携わり、防災士の知識を活かせたら良いなと思っています。災害時にすぐにでも出動でき、誰でも操作できるレスキューロボットを作るのが、今抱いている夢です。

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